@傷(キズ)
タイヤの損傷は、ごく軽いものから、ドライバーの安全を脅かすものまでさまざまです。
カットは、路上の障害物による外傷、複輪間の石噛みによる傷などがあり、損傷の形状は
1, 切り傷……一般的な
2, 擦り傷……縁石等による損傷
3, えぐり傷…石噛みによる傷
4, 打ち傷……タイヤチェーン等による傷
傷の程度は、表面のゴム層が損傷したものから、コードまで切れたもの、
タイヤ内部にまで貫通したものまであります。
<原因>
タイヤが路上の障害物に接触、激突したり、その他外部物体から
限界以上の衝撃や擦過を受けたときにカットが生じます。
1, 障害物からの衝撃、擦過。
2, 石噛み等の異物。
3, 空気圧不足、過荷重による局部的な過度の圧縮伸長。
4, 空気圧過多による必要以上の緊張。
5, 鋭い障害物。
Aひび割れ
クラック(ゴム割れ)とは、ゴム層表面に発生するゴム割れで、その形状により、
1, 縦方向のクラック
2, 円周方向のクラック
3, 斜め方向のクラック
4, チェッキング
クラックには、物理的力が加わって発生する物理的クラックと、
ゴムが化学的に反応劣化して発生する化学的クラックがありますが、
一般的には両者が複合して発生します。
<原因>
1, 空気圧不足、過荷重および過度の屈伸。
2, カットなどで局部に応力が集中する。
3, 薬品(つや出し剤)によるゴムの化学的劣化。
4, 紫外線、オゾン、熱などによる劣化。
5, 縁石乗り上げなどによる過荷重など
プロのアドバイス
タイヤの残り溝があったとしても、傷やひび割れでパンクやバーストなどの原因になります
安全のため、トラブルを回避のためにも早めに交換しましょう。
B変形(側面にできるぽっこりした膨らみ)
タイヤ部材の剥離(はがれ)や、切断の原因でおこります。
<原因>
1, 低空気圧での使用により、タイヤの疲労の蓄積
2, タイヤ内部のコードに達する傷・ひび割れから発展
、
3, 縁石への接触や路面の突起物(キャッツアイなど)を踏んで変形
プロのアドバイス
膨らんでいる部分のゴムは薄くなっていて、そこから破裂する危険がありますので
早めに交換をしましょう
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